在宅で生活される利用者さまの中には、お一人では入浴が難しい方も多くいらっしゃり、私たち訪問看護師は、ケアプランに添ってADLに合わせた入浴介助をご自宅で行っています。
日々の看護ケアを行う中で、入浴介助にまつわる心も温まったエピソードを今回もご紹介させて頂きます。
下肢の筋力の低下があり、浴槽への跨ぎ動作が出来なくなってしまった利用者さま。
浴室に入るのも転んでしまうのではないかという不安が募り、気持ちが塞いで入浴が億劫になってしまった様です。元々お風呂が大好きで、暖かいお風呂に浸かりたいという希望があり、弊社のサービスが開始となりました。
ケアマネジャー、福祉用具、リハビリスタッフと連携し入浴に必要な物品を準備。跨ぎ動作を安全に行うために、リハビリでの運動を行いながら念願の入浴に繋げることができました。
「あぁ、またお風呂に浸かることができて幸せ。」
と、利用者さまの幸せそうなほころんだお顔を見れて私たちも心が温かくなりました。それ以降、毎週の看護師訪問をとても楽しみにして下さり、「いらっしゃい、今日も来てくれるの待っていた。」とキラキラとした笑顔で迎え入れてくれ、訪問する私たちも嬉しい気持ちでいっぱいになります。
明日もどこかで誰かの心を温かくできるよう、訪問看護師として手厚いケアで地域の利用者さまに寄り添っていきたいです。